本日最後の参拝場所「熊野大社」へ。出雲の国一の宮で出雲大社(こちらも一之宮)よりも実は格は上なのだ。
ご祭神は、加夫呂伎熊野大神櫛御気野命(かぶろぎくまののおおかみくしみけぬのみこと)。素戔嗚尊とされている。神紋は「一重亀甲に大の字」
奈良時代の天平5年(733)に編纂された『出雲風土記』にすでに「熊野の大社」と記され、平安時代の延長5年(927)に完成した『延喜式神名帳』にも熊野坐神社と記載されている古社だ。境内右側に、神器の火鑽臼(ひきりうす)と火鑽杵(ひきりきね)を保管する鑚火殿(さんかでん)があった。
出雲大社の宮司が「古伝新嘗祭」に使用する燧臼、燧杵を受け取るために熊野大社を訪れる。この神器を授け渡す儀が「亀太夫神事」と呼ばれるもので、出雲大社が納める餅の出来ばえについて苦情を口やかましく言い立てるのだ。格の違いを見せつけるおもしろい神事だ。休憩所に神事の絵が飾られていた。
やはり社殿もりっぱだ。
これにて、本日の神社巡りは終了。一路松江市内へと向かいます。
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