2015-09-23

伊弉諾神宮

今回の瀬戸内海一の宮巡り、最後の一宮は淡路島 多賀の地 「淡路国一の宮 伊弉諾神宮」。やっと参拝出来ました。ご祭神は、その名の通り、伊弉諾大神 伊弉冉大神。
通称は、幽宮(かくりのみや)。 
古事記に、 「故其伊邪那岐大神者坐淡路之多賀也」。
日本書紀に、 「伊弉諾尊神功既畢而霊運當遷是以構幽宮於淡路之洲寂然長隠者也」。
以上のように、祭神・伊弉諾大神は神功を終え、 淡路国に幽宮(かくりのみや)を建てて隠れ給うたといわれる。式内社 名神大社 旧官幣大社である。


有名な「陽のみちしるべ」見ることが出来ました。
太陽信仰の現れ。レイラインの根本です。
(実際は、この地図は多少ずれがあります。)
鳥居をくぐり神門の手前に太鼓橋(神橋)があります。
やはり多賀大社と造りが似ています。

檜皮葺きの重厚な表門 扁額には「一宮皇太神」の文字。

地元では日本第一番の宮であることから「いっくさん」とも呼ばれます。また日之少宮、津名明神、多賀明神、淡路島神、一宮皇太神とも別称されているそうです。
拝殿は、銅板葺入母屋造。
ご神紋は「十六菊」紋
本殿は、三間社流造、檜皮葺き¥@
伊弉諾尊の宮跡に造られた御陵(禁足地)の上建てられているそうです。
千木は外削ぎ、鰹木は6本でした。
すなわち、千木は男神・鰹木は女神を表しています。
これは極めて珍しい。
ご祭神の伊弉諾大神 伊弉冉大神の両神様を示す工夫でしょうか・・・
 樹齢900年の夫婦大楠。横に岩楠神社があり、蛭子命を祀っています。
蘭渓灯篭と表神門
放生の神池


岩上神社

淡路島のパワースポット 「岩上神社」に来ました。とんでもない道を登ってきました。
ご祭神は「布都魂神(ふつのみたまのかみ)」。
本殿は、朱色で装飾も艶やかです。美しい春日造です。

そして、摩訶不思議 「神籠石」です。
高さ約12メートル、周囲約16メートル、鶏卵に似た形で滑らかな岩肌、神の降臨にふさわしい巨石です。古くより神聖視され、人々の信仰を集めてきました。  
神の降臨を待って祭りを行なったもので「ひもろぎのお岩さま」ともよばれる自然石です。

おのころ島神社

巨大な赤鳥居の建つ「おのころ島神社」へ参拝です。自凝島と書きます。 伊弉諾命(イザナギのミコト)・伊弉冉命(イザナミのミコト)を主祭神として菊理媛命(キクリヒメのミコト)を合祀しています。当社が鎮座する丘が両神による国産み・神産みの舞台となった自凝島であると伝えています。
質素な神明系の拝殿。石碑には「日本発祥の文字」

本殿も勿論「神明造」でした。
こちらには、有名な「鶺鴒(せきれい)石」があります。

◆ 新しい出会いを授かりたい場合  
     白 → 赤 の順に縄を握り、思いを込めてお祈り下さい。
◆ 今の絆をより深めたい場合(お1人で来られた際)  
     赤 → 白 の順に縄を握り、思いを込めてお祈り下さい。
◆ 今の絆をより深めたい場合(お2人で来られた際)  
     赤(男性) → 白(女性) の縄を握り、手を繋いで、思いを込めてお祈り下さい。

とありました。3つ目をかみさんとやっておきました。


射楯兵主神社


姫路にある播磨国総社にして式内社「射楯兵主神社」を参拝。
姫路城の近くにあります。
ご祭神は射楯大神(五十猛尊)、兵主大神(伊和大神、大国主命)。
ご神紋は「丸に二つ引」紋と「三つ巴」紋。
総社らしいどっしりとした拝殿です。

本殿は二間社流造のようです。
本殿 東殿-射楯大神 西殿-兵主大神 中央殿-空殿 です。
中央殿が空殿であることや神饌を献ずる際に西殿から行うなどの特色があるとのこと。
播磨国総神殿(東播総神殿、西播総神殿)があり、播磨国の十二の神様をお祀りしています。
西側に、再建された総社御門がありました。

2015-09-22

金刀比羅宮

昨日は、今治からの自動車道での事故渋滞で断念した「金刀比羅宮」へ。駐車場待ちに時間がとられる心配があったが、ふと満車になった駐車場のおばあさんにどこかないか尋ねると「もう一か所 駐車場をやっているので載せてくれたら案内する」とのこと。それも参道にめちゃくちゃ近いのだ。1000円でしたが、時間はお金で買うもの。非常に助かった。
アマゾンで1600円で買ったトレッキングポールでひたすら階段を登る。
本宮まで785段、奥社までの合計は1368段である。

大門に到着。ここまで365段。序の口だ。


大門の手前に「青銅の大灯篭」(重要文化財)、「鼓楼」(時太鼓を備えているらしい)をパチリ。
暫くは参道(桜の馬場)が続く。それにしてもさすがシルバーウィーク
人・人・人である。

再び階段の始まり。西詰銅鳥居
側には、「こんぴら狗の銅像」。イラストレーターの湯村輝彦さんのデザインだそうです。
代参というのがありますが、それは“人”だけではなかったのです。
「こんぴら参り」と記した袋を首にかけた犬が、飼い主の代参をすることもあったそうです。
面白い。
祓戸社



そして旭社の到着。

御祭神は、天御中主神、 高皇産靈神、神皇産靈神、伊邪那岐神、伊邪那美神、天照大御神、天津神、國津神、八百萬神です。
階段は628段。まだまだ・・・
さらに足を進めると「賢木門」が見えてきます。唐破風と千鳥破風の棟が交錯する檜皮葺の屋根を持つ立派な門です。扁額も大きく、有栖川宮熾仁親王殿下の御筆によるものだそうです。
どうやら最後の階段が見えてきました。
ご本宮到着です。785段です。(実は手水舎の手前で1段だけ下がっているところがあり、786段-1段にしており786(ナヤム)を避けたそうです)
見てください。日本人は律儀の上に正面好きです。3つあるお祈り場所の真ん中だけが
異常に並んでいました。私とかみさんはすいている右手より「家族の安泰」をお祈りいたしました。

さてご祭神を書くのを忘れていました。大物主命です。相殿に崇徳天皇が祀られています。
大物主命は、大国主神の和魂神(にぎみたまのかみ)で奈良の大神神社の神様です。 ということは、私的には「天照国照彦火明櫛玉饒速日命」ではないかと思っています。
ちなみに「金刀比羅(こんぴら)」はサンスクリット語の「クンピーラ」から来ており、ワニの姿をした水神だそうです。クンピーラは、ガンジス川を司る神様ガンガーの乗り物ですから、ここ金刀比羅さんは、古くから「海の神様」として親しまれてきたのでしょう。
ご神紋は「丸金」紋。あまりにも有名ですね。





本殿を何枚か撮影しました。さすがに立派です。檜皮葺の大社関棟造りと呼ばれています。
しばし、休憩。
かみさんは、奥の社へは向かわず、資生堂パーラー「神椿」に直行。
どうらや最初から調べていたようです。
御本殿の境内からは、讃岐平野が見下ろせます。讃岐七富士の1つ(飯野山)がひときわ美しい。

いよいよ奥社へ出発です。

常盤神社


白峯神社


菅原神社

 さらに階段は続いていきます。
奥社の鳥居が見えてきました。



奥社(厳魂神社)は、ご本宮と違い朱色の社殿でした。
本殿は檜皮葺・流造、向唐門(むかうからもん)は檜皮葺・朱塗、拝殿は檜皮葺・入母屋造です。

奥社からの讃岐平野
階段は、全部で1368段です。
夏に英彦山神宮登頂を経験しているので、金刀比羅宮は正直「赤子の手をひねる」ほどでしたが、
普通に登るとかなりしんどいはずです。ご参考に。



御本宮神札授与所にて「幸福の黄色いお守り」 と「ミニこんぴら狗」のセット(1,500円)を記念(&祈念)に買い求めました。
そして、下山後に「うどん」を食べました。