2012-08-06

熊野速玉大社

熊野速玉大社に参拝です。本宮から熊野川をずっと下った河口、千穂ヶ峰の北東麓に熊野速玉大社は鎮座しています。もともとは、速玉大社から南へ1~2km行った千穂ヶ峰の東南端の神倉山に祀られていたのが、のちに現在地に遷され、そのため神倉山の古宮に対し、ここを新宮と呼ぶようになったということです。
ご祭神である熊野速玉大神は、衆生の苦しみ、病気を癒す薬師如来として過去世の救済を、またお妃の熊野夫須美大神は現世利益を授ける千手観音菩薩、家津美御子大神は来世浄土へ導く阿弥陀如来として位置づけられ、山伏や熊野比丘尼によって熊野権現信仰は飛躍的な拡がりを見せ、全国に数千に及ぶ御分社が祀られるにいたりました。

参道を進むと、朱塗りの神門。 神門のなかに入ると、朱塗りの瑞垣。その向こうにやはり朱塗りの社殿が横に5棟並んでいます。

向かって左に礼殿があります。礼殿の前には第一本社と第二本社が並んでいます。第一本社は「結宮(むすびのみや)」といい、熊野結大神(くまのむすびのおおかみ。那智の主神)を祀っています。第二本社は「速玉宮(はやたまぐう)」といい、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)を祀っています。









新宮には下記のように熊野十二所権現+神倉山の祭神の13社が祀られています。
社殿名祭神名
上四社第一殿速玉宮熊野速玉大神・伊邪那岐大神
第二殿結宮熊野夫須美大神・伊邪那美大神
第三殿証誠殿家津美御子大神・国常立尊上三殿
第四殿若宮天照皇大神
神倉宮高倉下命
中四社第五殿禅児宮忍穂耳尊高倉下命 おしほみみのみこと
第六殿聖宮瓊々杵尊 ににぎのみこと
第七殿児宮彦穂々出見尊 ひこほほでみのみこと
第八殿子守宮うが草葺不合尊(う=慮+鳥、が=茲+鳥)
下四社第九殿一万宮
十万宮
国狭槌尊 くにさづちのみこと
とよくむぬのみこと      
第十殿勧請宮泥土煮尊 うひじにはにのみこと
第十一殿飛行宮大戸道尊 おおとのじのみこと
第十二殿米持宮面足尊 おもだるのみこと

















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