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2015-08-15

香春神社


福岡県田川郡香春町にある延喜式内社「香春神社」に参拝。
豊前国の式内社は6座。そのうち3座がこの「香春神社」である。(残り3座は宇佐神宮内)
いかに重要な神社であるかがわかる。その3座とは、辛国息長大姫大目神社、忍骨神社、豊比咩神社で、もともと香春三山(一ノ岳・二ノ岳・三ノ岳)の山頂にあった。そのすべてを現在の香春神社に移している。
辛国息長大姫大目神社と忍骨神社に正一位の神階が与えられたのは、承和10年(843年)のことだったが、これは奈良の大神神社(859年)、石上神宮(868年)、大和神社(897年)よりもはるかに早い。これが参拝の理由だ。
ご祭神は、もちろん 辛国息長大姫大目命、忍骨命、豊比売命。
辛国息長大姫大目命は、神功皇后と同一とする説もある。
また、一名を新羅神ともいい、川原に来たために、香春神、鹿春神ともいう。 また、一説には新羅の皇子・都怒我阿羅斯等が追って来た、白玉から生まれた女神・比売語曽神であるという。




 二の鳥居を過ぎると神橋があり、そして階段。その上に拝殿が見えてきました。



両翼に回廊を持つ拝殿。これは珍しいです。
本殿は、流造。

ご神紋は「三階菱」紋。
左回廊横にあるご神木の楢の木は見事です。

豊前風土記に『新羅の国の神、自ら度り到来りて』という言葉ができ来ます。
宇佐八幡の祭祀に関わった辛嶋氏の「辛嶋勝姓系図」によれば辛嶋氏は渡来系であり、素盞嗚尊を祖とし、その子五十猛命を奉戴し、新羅を経由し筑前國筑紫神社に五十猛命を祀り、次に香春岳で新羅の神を祀り、さらに宇佐郡に入り、小倉山に北辰社を祀ったと言います。

謎の多い旧社です。

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