三輪山のそば(西側)に、鏡作と名の付く神社が、5つある。八尾の鏡作坐天照御魂神社、石見の鏡作神社、宮古の鏡作神社、保津の鏡作伊多神社、小坂の鏡作麻気神社だ。その中で鏡作坐天照御魂神社を参拝。祭神は、中央に天照国照彦火明命(あまてるくにてるひこほあかりのみこと){旧事本紀では天照国照彦火明櫛玉饒速日命}、左右に、鏡作部の祖・石凝姥命(いしこりどめのみこと)、天糠戸命(あまのぬかとのみこと)の3神です。石凝姥命は、天照大神がスサノオの乱暴に怒って天岩戸に隠れた時、彼女を岩戸から誘い出す方便として八咫鏡(やたのかがみ)を作った神で、天糠戸命は、その父である。
「崇神天皇6年、この地において日御像の鏡を鋳造し、天照大神の御魂となす。今の内侍所の神鏡是なり。当社はその(試鋳せられた)像鏡を天照国照彦火明命として祀れるもので、この地を号して鏡作と言ふ。」
社宝として三神二獣鏡が伝えられるが、これは三角縁神獣鏡の外区が欠落したものらしい。
鏡作神社は、三輪山山頂から冬至の日に朝日が昇るといわれている。また、出雲にある岩見という地名も興味深い。物部氏の流れを感じる。
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